●名前
学名
紅藻類テングサ科:Gelidiaceae
マクサ:Gelidium amansii
オニクサ:Gelidium japonicum
●分類
テングサ目テングサ科
「テングサ」とはマクサ、オニクサ、ヒラクサ、ナンブグサ、オオブサなどを含むテングサ目テングサ科に属する紅藻類の総称。
「テングサ」という名前の海藻はない。
日本近海では20種余りが知られている中でも主なものはマクサとヒラクサで、一般に「テングサ」というとマクサを指す場合、寒天の原料となる海藻を指す場合が多い(*)。
- 寒天の材料には現在はテングサ以外の海藻も使われている。
●分布(日本国内で取れる場所)
水温の比較的高い海で、最も潮が引いたときの海面よりも深い岩の上に着生する。
最も潮が引いたときの海面付近の岩に着生するものもある。
マレー諸島、インド洋、大西洋等世界各地で見られる。
日本では各地の沿岸に分布、太平洋岸に特に多く、最も潮が引いたときの海面付近から深さ約15mほどの岩上によく生育する。
●形態・特徴
形:規則正しく叉状/羽状に分枝、樹枝状
色:紫紅色〜黄紅色
高さ:10〜30cm
●多く含む栄養素
・食物繊維(アガロース)
・ビタミンK
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
●食感
煮溶かして固めると、弾力があり、かつ滑らかな食感。
水戻しして食べると、コリコリ感が少しあり、かつ滑らか。
●食べ方
寒天を煮溶かして固め、味付けをして食べるのが一般的。
定番は、
・酢醤油で味付けをした「ところてん」
・黒蜜をかけ甘くして食べる「黒蜜寒天」(きな粉も好相性)
・フルーツを盛り合わせた「フルーツかん」
・牛乳を混ぜて固めた「牛乳かん」
等。現在は寒天を使う料理やデザートが様々なレシピサイトで多数公開されており、和風のデザートはもちろん洋風デザートの他、
・前菜、サラダ
・主菜
・汁もの、スープ
など多彩な食べ方がある。
テングサについての参考資料
・コトバンク「テングサ」
・長野県寒天水産加工業協同組合 寒天生活