●名前
海ぶどう、グリーンキャビア、クビレヅタ、クビレズタ
Sea grape,Green caviar
●分類
アオサ藻綱イワズタ目イワズタ科
●学名
Caulerpa lentillifera
●分布(日本国内で取れる場所)
南西諸島
●形態・特徴
高さ2m〜5m
匍匐(ほふく)茎(ランナー)を伸ばし、途中から茎が生える。この茎部が食用となる。
球状の小枝が密生しているため、「海ぶどう」と呼ばれる由来にもなっている。
茎と小枝の間がくびれていることから「クビレズタ」とも呼ばれる。
沖縄県の特産品としても有名。天然物と養殖物があり、圧倒的に養殖物の方が多く出回っている。10~5月ごろ旬で、緑色が鮮やかなものを選ぶとよい。
●多く含む栄養素
- カウレルパラセモサエキス※
- ポリフェノール
- カルシウム
- 鉄分
- マグネシウム
- ヨード(ヨウ素)
※「カウレルパラセモサエキス」は新陳代謝を促進させると言われており、肌荒れの回復や肌の機能を向上させる効果も期待されている。
●食感
ぶどうの房のように密生している小枝は、口に入れるとプチプチとした独特の食感をもつ。「フサイワズタ」という別の種類も、同じく「海ぶどう」として販売されていることもある。
最近では、同じクビレズタでも特徴の違う通称「海ゴーヤー」という種類も出回る。
海ぶどうの最大の特徴とも言えるプチプチとした食感ではなく、コリコリ、シャキシャキとした歯ごたえで、形は球状ではなく長細く、まるで小さなゴーヤのような形をしている。
●食べ方
温かい海水の中で育っているので、冷蔵庫での保存は厳禁。
しぼんで味が落ちてしまう上、プチプチ感も損なわれる。
味付けは主に醤油、酢醤油、ドレッシングなどと幅広いが、上からかけるよりも食べる直前につける方法が推奨されている。
カロリーは4kcal(100gあたり)、糖質も0.4g(100gあたり)ととてもヘルシー。
食物繊維も多く美容にオススメの食材と言えるが、養殖物は海水の塩気を若干多めに含んでいるため、塩抜きをしてから食べるとよい。