シイラ

●名前
シイラ(マヒマヒ)

●分類
スズキ目シイラ科

●学名
Coryphaena hippurus Linnaeus

●分布
熱帯・温帯海域に分布。日本では暖流の影響が強い海域

●形態・特徴
世界中の暖かい海域に生息する大型の回遊魚。大きいもので体長2m、体重40kgにもなる。体色は銀色で金色の斑点があり、全体的に青や緑のグラデーションがかっている。水揚げされる時に様々な色に見えることから虹の魚とも呼ばれる。雄は成長するにつれ、額がどんどん隆起し、特徴的な姿になる。
多くの国で食用となっているが、日本の関東地方ではあまり食べられていない。一方では四国・九州地方の一部では大衆魚として扱われているところもあり、特に高知県ではご当地メニューなども開発されている。古くからの慣習により、シイラを忌み嫌う地域もあれば縁起物として扱われる地域もあるという特徴を持つ。また鮮度が落ちやすいため、水揚げ後すぐに活き締めにして血を抜いたり塩をふって締める必要がある。旬は秋から冬。
日本では評価の分かれるシイラも、ハワイでは高級魚「マヒマヒ」として知られる。ハワイの他にもアメリカや地中海のマルタ島でも食用として人気がある。一見、白身魚と思われがちだが、シイラは青魚で赤身魚。淡白な味わいなので、白身魚と同じように食べることができる。

●多く含む栄養素
シイラはビタミンB12、ビタミンB1、ビタミンD、ビオチン、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などを含む。ビタミンB12は貧血を予防し、神経機能を正常に保つのに効果があるとされている。

●食感
クセがなく淡白な味わい。厚みがあり、食べごたえがある。熱を通しても身が硬く締まり過ぎることがない。

●食べ方
シイラのムニエル
シイラは3枚におろして皮をひき、塩・コショウをする。小麦粉をまぶして油をひいたフライパンで両面を焼く。仕上げにバターを入れ、風味をつける。
シイラのフライ
シイラは3枚におろして皮をひき、塩・コショウをし、小麦粉→溶き卵→パン粉の順につけ、高温の油で一気に、短い時間で揚げる。
シイラの刺身
脂肪分が少ないシイラだが、秋から冬にかけてのシイラは脂がのり、刺身にしても美味しい。旨味と甘味があるやさしい味わい。